Yのアイデア


兄弟分Yと例によって新小岩でぐだぐだ飲んでた時のこと、トイレから戻ってきたYがいきなり「24時間の緊急サポートをやろう」なんて言い出しました。話を少し戻しますと、Yは弊社が今度始める不動産業にも関わることになっており、自分は不動産管理を主にやりたいなんて言っておりました。弊社の営業スタイルだと管理は扱いにくいのですが、かと言って「やらない」と言っているわけでもありません。だから、Yがやりたいのなら止める理由も有りません。ただ結局のところ、Yもこれという戦略があるわけでもない。で、思いついたのが上記の24時間サポート。鍵や水回り、その他住居に関わる諸々のトラブル処理やサポートをするサービスです。もともとやっているハウスクリーニングや不要品回収なども組み込むわけです。そのサービスを切り口に管理の仕事を取って行こう、というアイデアのようです。

Yよ・・・発想自体は悪くないけど・・・色んな意味で子供だな、ってのが私の正直な感想です。言うまでもなく、この手のサービスはすでにやってる業者がいて、内容的にも完成度が高く、値段も妥当。不動産の協会を通じて弊社にも「募集窓口になりませんか」的な案内が来ており、私も検討していた矢先でした。Y的にはオリジナルで斬新なアイデアを考え付いたつもりなんだろうけど、君の考えることくらい、とっくに誰かが考えているのだよってことです。

それにアイデアはまあ良いとしても、実際の運営はどうするのでしょうか。Yよ、お前簡単に言うけど、これ大変だぞってことでもあります。

聞けば、やはりそこまでは緻密に考えてない。何とかなるでしょう、的な答え。

それに上記のように既に同じことやってる業者いるけど、どこか新しい切り口とか勝ちポイントはあるのか、と聞けば「ここより安くする」・・・・お前は小学生か!

一言でいえば「素人の思い付き」  それにYとの付き合いも長いですからパターンとしては風向き悪くなればすぐに投げ出すってのも見えています。この手のサービス、業者が途中で投げ出したら相手はたまったもんじゃありません。

私自身、何か新しいサービスを考え、世に出していくことが無類に好きです。それ故Yのアイデアに否定的になりました。だってYの今回のアイデア陳腐過ぎなんだもの。私の琴線にふれるものではなかった。それと私のポリシーは競合になることではなく、ちゃっかり乗っちゃうこと(笑) 既に世に出ている素晴らしいサービスに対しては、そこに挑戦しようなんて微塵も思いません(大体勝てないでしょ)。ましてや価格で勝負なんて愚の骨頂。それよりは、そこには乗っかった上で自社のオリジナルの味付けをするのが岡村流。その点で考えればYの心意気だけは買ってあげましょうか。行ける部分もあるかも、です。