言葉の軽さ


兄弟分のYと飲んでる時の会話.
ある会社が経営危機になっているけど、3か月以内に整理すれば傷口広けず精算できるという話をしたら、Yが「俺は反対だ」と言いだしました。Yの主張は「それでは雇用が維持されないし、努力次第で改善が見込めるかもしれない」とのことです。一見もっともなこと言ってます。確かに改善の可能性は0ではないですし。ただ、その辺のところは現経営者が既にやるだけのことをやってるわけだし、その先の議論で結局のところYはただの精神論へと展開を持って行きました。私の「負けがわかってる戦に兵を出して犠牲者増やすより、一時の恥を忍んで撤退すべき」という意見に対しYは「いや、それでは俺の美学が許さない」みたいな反応。「お前、三国志か戦記物の読み過ぎじゃないの?」という有様。努力の限りを尽くして、それで果てたら仕方ない・・・一見きれいな言葉ですが。

以前からYに対し「言葉の軽さ」を指摘していましたが、ここに極まりの感です。元々Yは言葉を弄し自分で酔う癖があります。内容は基本的に一般論で薬にも毒にもならないことが多いのですが、こうなってくると既に毒であり、無責任にまき散らすべきではありません。

Yとは兄弟分として長く付き合っていますが、ビジネスにおいてはパートナーを組めない理由の一つが、ここにあります。